Monthly Health Report (2025.04)

暮らしの栄養素メモ

ケルセチン

ケルセチンは、植物に含まれるポリフェノールの一種です。強い抗酸化作用を持ち、生活習慣病予防やアレルギー対策など、幅広い健康効果が期待できます。

ケルセチンの働きと特徴

ケルセチンは、フラボノイドと呼ばれるポリフェノールの一種で、玉ねぎや緑茶、リンゴなどに多く含まれています。抗酸化作用が強く、体内の活性酸素を除去する働きがあるため、血流の促進や生活習慣病の予防、アンチエイジングに効果が期待されています。

ケルセチンは、赤血球を健康な状態に保ち、血流を改善して、血管の健康を維持する作用を持っています。これにより、動脈硬化や高血圧のリスクを下げ、心血管疾患の予防に貢献します。また、ケルセチンには抗炎症作用があり、アレルギー反応を抑える働きも知られています。花粉症の症状を緩和する効果も期待できるため、春先の花粉に悩まされる人にとっては注目すべき成分です。

さらに、ケルセチンには血糖値の上昇を緩やかにする効果もあります。食事とともに摂取することで、糖の吸収を抑え、糖尿病のリスクを低減させる働きが期待されています。また、近年の研究では、認知機能の低下を防ぐ可能性があることも示唆されています。

ケルセチンの摂取目安量

厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2020年版)によれば、ケルセチンの摂取目安量はとくに定められていません。通常の食生活であれば、欠乏や過剰摂取の心配はありませんが、サプリメントから摂取する際は用法・容量を守りましょう。

ケルセチンを多く含む食品

ケルセチンを多く含む食品は、玉ねぎ、リンゴ、緑茶、柑橘類など。他に、アスパラガスやレタス、トマト、ピーマン、ブロッコリーなどの緑黄色野菜にも豊富に含まれています。とくに玉ねぎの茶色い皮の部分に多く含まれるため、玉ねぎを調理する際は皮を剥きすぎないよう注意すると良いでしょう。